どうせ俺らは


どうせ俺らはさ、なんて言い訳みたいに。
どうせ俺らは、両想いなんて程遠くて、どうせ俺らは、互いの好みだってわかっていて、どうせお互いがその外にいることだってわかってる。
わかってるのに、なんでなんだろう。
(なんで、ミツなんだろう)
なんで好きになっちゃったんだろう。メンバーのこと、そういう意味で好きになったって良いことなんてないよと頭の中の天使だか悪魔だかが言う。
(ミツのこと、愛しちゃったって)
愛しちゃったんだなぁ。うんうん頷いた。確かに、愛かも。
「愛されたいのに、愛される努力をしない大和くんがねぇ」
今度は、天使みたいな顔した悪魔が言った。
「あのー、人の心の中に突然現れるのやめてもらって良いですか。本当、あんたの顔とか見たくないんで……」
「嘘ばっかり。僕の顔、好きでしょ?」
まぁ、顔だけだったらね。片眉を上げて睨むと、天使の顔した悪魔の千さんはクスッと笑った。そう、顔だけだったら一千点。
「愛される努力、してみない?」
「してますよ。俺はメンバーには良い顔したいんで」
「メンバーじゃなくて、三月くんにさ。気付いてないわけじゃないでしょう? 三月くんも好きなんじゃないの、君のこと」
あんたみたいに自信家だったら速攻手を出してるだろうけど、生憎、俺は臆病で保守的なんですよ。そう言ってやって、ふと顔を上げた時だった。
目の前で頬杖を突いてる千さんと目が合ったのは。
「あれ……」
「おはよう、大和くん。僕は確かに自信家に見えるかもしれないけどね」
「……俺、寝てました?」
「寝てたよ。沢山寝言を言いながら」
傾いてる眼鏡を、千さんの長い指が持ち上げて、元の位置に戻される。押されたブリッジの鼻当てが少し痛かった。
「実は、モモがいるから自信があるように見えてるだけなんだ」
寝ぼけている頭を横に振る。寝言を沢山って……どこからどこまで言っちまったんだろう。やばいこと言ったかな、なんて指折り数えながら、俺はよだれの跡を拭った。
「惚気……ご馳走様です」
「大和くんもご馳走様。うまくいくといいね」
あーあ、やっぱり余計なこと言ってたかも。
千さんに直された眼鏡を、あえて外して掛け直す。
「うまくいくことなんかありませんよ」
「それでも僕は、君に大切な子がいること、嬉しいと思うけど」
珍しいことを言う。でも、案外この人は、こういうことも言う。それがわかったのは、ほんの最近のことのような気がする。
「……例えば、俺がけちょんけちょんに失恋しても?」
「うん。笑って、頑張ったねって言ってあげる」
でも、この人の言葉は相変わらず苦手で、とても笑ってありがとうございますなんて言える代物じゃない。
「本当、あんた厄介だよ」
「ありがとう」
だから吐き捨てた言葉に、千さんはご丁寧に目を細めてそう言った。

千さんの家で八乙女と三人で飲んでいた。上機嫌だった千さんがつまみを振る舞ってくれたことは覚えているし、明日仕事のある八乙女は一足先に帰って、それで残された俺たちはしょうもない言い合いをして……そのまま俺が寝ちまった。
(千さんにバレたのやばいかなぁ)
ミツと千さんは、よく知らないけど仲が良いらしい。しっかりしているようでうっかり余計なことも言うし、そのままミツに俺の気持ちが伝わってしまったらどうしよう。そんなことを思う。
「大和くん、泊まっていく?」
「何言ってんですか。帰りますよ……」
「つれないなぁ。大和くんの恋バナ聞きたかったのに」
「そんなこと言ったって、あんた、俺になんて興味ないくせに」
どうせ、途中で百さんの話になるんだ。逆に千さんの恋バナ聞かされるなんて、まっぴらごめんです。
「最近は興味あるよ」
「はいはい」
「三月くんのどこが好き?」
つい、舌を打ちそうになった。我慢した。
あんたには教えたくない、って言ってしまいたい。可愛くて綺麗で、格好良くて正直で、触ると温かくて、そういう形をしている。そういう形をしているから好きなんじゃなくて、和泉三月だから良い。ミツだから好きだ。
「千さんだって、百さんのどこが好きなんですか」
そう返してやると、迷うことなくにっこり笑って千さんが言った。
「全部」
「……ああ、そうですか……」
「全部、かわいいからね」
その気持ちもわからんでもないけど、そこまで割り切っては言えないな。相手に殴られたら痛いし、蹴られても痛いし。
帰り支度と言うほどでもないけど、バッグと携帯を持ち上げた俺に、千さんが尋ねた。
「タクシー呼んであげようか?」
「いりません。自分で捕まえます」
「こんな時間に?」
「反省ついでに、夜風に当たりたい気分なんで」
反省って? と言いかけた千さんが、少しだけ間の抜けた顔をして、それからくすりと笑った。間が抜けてても様になる。クソ、綺麗な顔しやがって。
「もしかして、墓まで持っていこうなんてバカなこと考えてたりした?」
「そうかもしれませんね」
「言っちゃえばいいのに」
あっけらかんと言ってくれるもんだ。言えたら、言えたなら、とっくに言っている。
「嫌ですよ。俺、臆病なんで」
でもだ、臆病で何が悪い。今の関係を壊すこと、メンバーとしてギクシャクすること、そんな怖さ、目の前の人は知らないんだろうな。
携帯を見ると日付が変わっていた。もうあいつら寝たかな、とか思う。
「大和くん、臆病者の方が長生きできるんだって。僕ら、長生きできるといいよね。老後に百とやりたいことたくさんあるんだ」
「本当、羨ましいくらい仲良いですね」
「そうだね。だから、言っちゃった方が早いよ」
千さんとの会話が繋がっていないような気がして、俺はむっと眉を寄せる。
「やっぱり、あんたと二人で話すのは苦手だよ」
「僕は、好きだけどね。大和くんと話すの」
「そいつはどうも」
携帯の画面をもう一度見る。帰りたい。もうこんな話やめたい。蓋をしたい。もう、これ以上を引き摺り出さないで。好きだって思わせないで欲しい。あんたのことも好きじゃないし、ミツのことだって。
喉からぞろりと吐き気が上る。そんなに飲んじゃいない。そんなに飲んじゃいないのに、詰まるような感覚がする。言葉が出ない。
俺は思わず首を押さえた。
「言いたいんじゃないの?」
「何を」
「愛してって」
ざっと血の気が下がった気がした。
いつぞや、千さんの首を絞めた夢を見た。多分夢。お互いに悪い夢を見たんだと思う。そういう浮遊感に似ている。今、自分の首を絞めたら、このまま息の根を止められるんだろうか。
「あんたのこと、本当に嫌いだわ」
「そう? 僕の顔は好きでしょう」
ああ、本当に大嫌い。

結局自力で帰り着いた俺は、寮の共有スペース、リビングのドアを開ける。
その中で、キッチンライトだけが照っていた。暖かい昼白色の下にミツがいる。
その姿を見ると、俺はつい泣きたくなって、潰れたみたいな声でミツの名前を呼んだ。
「ミツ……」
「ん……? おう、おかえり。千さんと八乙女と飲んでたんだっけ」
「ただいま」
そう、も、違う、も言わないまま、ただ足を引き摺ってキッチンに入り込む。ずるずると歩きながら腕を伸ばす。
ミツは持っていたマグカップを置いて受け止める体勢を作るから、そのまま吸い寄せられるようにハグをした。顎をミツの肩の上に置いて体重を掛ける。「重い」と笑われる。
「どうした、いじめられた?」
「千さんがさぁ、やなこと言ったからさぁ」
ぐずぐずと声を上げる。ミツは背中を撫でながら、うんうんと返事をしてくれた。
「あの人すぐ俺のこといじるんだよ、本当嫌だ……」
「でも、大和さんはさ、千さんのこと好きだろ?」
え、と思って顔を上げる。
「なんで、そう思うの」
「大和さん、千さん見てる時、ちょっと羨ましそうっていうか、物欲しそうな顔してるからさ」
――そんなことないよ。
「物欲しそうって言うと、なんか変か……なんだろうな。眩しそうな顔するから、多分好きなんだろうなって思ってた」
伏せ目がちに言うミツの睫毛を見下ろしながら、唇を薄く開く。
そんなことないよ。俺が好きなのは——俺が好きなのはさ。
ぎゅっと胸が狭まった。ああ、また吐き気だ。喉が詰まるような感覚がして、俺は思わず喉を押さえた。
「どうした? 吐きそう……?」
首を横に振る。
どうせ俺らは、さ。両想いなんて程遠くて、どうせ俺らは、互いの好みだってわかっていて、どうせお互いがその外にいることだってわかってる。——本当に、そうなんだろうか。本当に?
「ミツ、は」
「うん?」
「ミツは、俺が千さんのこと好きだったら、どうなの」
首を押さえた手に、力が籠る。
「そりゃあ……オレには関係ないし、二人とも元々知り合いなんだろ? 良いことじゃん。大和さんの理解者がいるのはさ」
関係ないとか言わないで。
俺が誰を好きでも、ミツに関係ないとか言わないで。だってさ、だって、俺はお前さんのことが。
「言いたいんじゃないの? 愛してって」
そんな悪魔の言葉が頭を掠める。後退る。喉を押さえていた手は、いつの間にか自分の口を塞いでいた。
――お願いだから言わないで。
「やっぱり吐きそう……?」
「ううん」
そうじゃない。そうじゃないよ。ミツ。吐瀉物よりよっぽど酷い、口に出しちゃいけないものだ。それが、俺の手の中で暴れてる。
「大和さん?」
ミツが手を伸ばして、俺の口を塞いでいる俺の手をゆっくりと剥がした。ああ、情けない顔が露わになったことだろう。
「関係ないとか言わないで」
弱々しくて細々とした声が漏れる。
「妬いてよ。お願いだから」
訝しんで、嫉妬して。俺を安心させて。
「何言ってんだよ」
そう言って笑ったミツに、俺は恐らく、ひどくぐしゃりとした表情を見せたと思う。ミツがぎょっとしていた。
「ミツは俺のこと好きでいて」
悪夢みたいな言葉を吐き出した。俺の手を掴んでいたミツの手にきゅっと力が籠って、それから脱力する。手を逃して体を引いた。我に返って泣きそうになる。
臆病者だって、愚かだったら死期も早いよ。そんなことを心の中の悪魔に呟けば、悪魔はあっけらかんとした顔で笑って「そうね」と言った。
「何言ってんだよ……? 好きだよ、大和さんのこと」
うん、うん、と頷いて眼鏡を上げる。顔を逸らして、体を逸らして、もう大丈夫だからと手で遮りながらリビングを出ようとする。
「大和さん!」
違うんだ、こんなこと言うつもりじゃなかったんだ。悪魔の囁きのせいで、俺、本当にミツを困らせる気なんて、なくて。
「大和さんってば」
もう十分愛されてるのに、これ以上愛してなんて言えないよ。
リビングを飛び出して、早足で部屋に向かう、その後をミツが追いかけてきて、上着を掴まれた。
「待てって」
小声になる。
「なんでもないって」
なんでもない風に言う。
「あのさ、どれだけ一緒にいると思ってんだよ。なんでもなくないだろ」
おいで、と誘導されて、引き摺られて、リビングに戻されて、もう一回「おいでよ」とソファに座らせられる。隣に座ったミツが俺と腕を組んで離さない。
「千さんに何言われたの」
「言いたくない……」
「茶化さないで聞いてやるから。何言われて嫌だったんだよ」
「俺が隠してること、言っちゃえって言うから」
「あんたまた隠し事してんのかよ」
グッと腕を引かれて、思わずごめんなさいと思う。でも、誰にだって言えないことってあるだろ。ミツだってそれをわかってるのに、俺には隠し事するなって言う。
「ミツにだって言えないことくらい、あるよ」
「それでも嫌だし、見つけたら怒るよ、オレは」
「ミツだって俺に隠してることくらいあるでしょ」
「ないよ」
ないない、って見上げてくる大きな目が、本当に曇りなく綺麗で、綺麗だなぁと思って悔しくなる。星が散る。
「……けしかけたくせに、もし振られても笑って頑張ったねって言ってくれるらしいんだけど、俺はそれ最悪だと思う」
「まぁ……そこそこ最悪だなぁ」
わかってるのかいないのか、天井をちらと見たミツがそう言った。
「ミツは?」
「ん?」
だから、ミツを見て尋ねた。
「俺が振られたら、慰めてくれる?」
すると、うんと深く頷いたミツが自信満々に言う。
「おう、あんたは頑張ったよって言ってやるよ」
「最悪だ……」
「ああ、そうか。そうかも……? え、オレもしかして、千さんと同じこと言った?」
「そう」
気付いてなかったんだと思うと、少し笑えた。
「はは……茶化さないでいてくれる?」
「当たり前だろ」
「本当に」
「ホントホント」
「俺、ミツのことが好き」
何の溜めもなく、助走もなく、ぽつりと呟いた言葉が、膝の上に落ちる。いつの間にか俯いていた。足の爪先を少し丸める。
「……それ、隠してること?」
「隠してること」
頷けば、ミツが組んでいた腕を揺すった。
「恋人になれってこと?」
「……そうじゃなくてもいいけど、そうだったらって思うかな。わかんない。考えてなかった。墓の下まで持って行く気だったのかもしれないから」
誰にも暴かれたくなかったのになぁと思う。結局、堪えられなくなって、こうして口に出してしまった。
「じゃあさ」
ミツが、暫くしてから囁くように言う。
「オレにどうして欲しいか、考え直せよ」
「え?」
「その答えが出るまで、オレは、あんたのこと好きなままでいるよ」
な? と手を繋がれて、体重を掛けられた。
どういうことかわからなくて、俺はソファに座り直す。
「どうして……?」
「大和さんが、俺のこと好きなのを悪いことみたいな顔するから。オレ、あんたにそういう風に思われたくない」
「だって、俺がミツと恋人になったら、お前、その」
色々と、困ることになるかもしれない。ミツのこれまでを削り取るようなことにだって。
そもそも、俺みたいな奴でいいのかよ。
「良いんだぜ? オレのこと好きでもさ」
甘やかされてるのか、それとも本当にミツも俺を好きでいてくれてるのか、そんなの全然わからないまま、蟠る吐き気と詰まりだけがなくなって、ゆっくりと溶けて腹の底に落ちていく。
かぁっと頬が熱くなって、「じゃあさ」と口走っていた。
「じゃあ、ミツにキスしてもいいってこと」
「……急だなオイ。恥ずかしいけど、いいよ」
大和さんがしたいならいいよ、って言ったミツに、その直後「あ、駄目だ」と返された。
「駄目。するならちゃんと答えが出てからな!」
答え、出るかな。出るかもしれないよな。
ぼんやりと俯いて何度か瞬きして考えて、そうしていると、ミツが俺の肩にこめかみを当てた。
「落ち着いた?」
「うん」
ちかちかと星が散る。心の中の悪魔が、「だから言ったじゃない」と笑った。百さんの形をした天使が、不遜な態度の悪魔を引き摺って帰っていく。
そっと小脇を見ればミツの顔があった。じっとこっちを見上げてくれてるのが可愛くて、つい目尻が下がる。こっちは、天使の顔した天使だった。
髪に擦り寄って、こめかみに唇を触れさせて少し笑う。トリートメントの良い香りがした。
ぎゅうとミツの肩を引き寄せて抱き締めて、甘ったるい時間を過ごす。
「……大和さんは、気付いてないかもしれないけどさぁ」
その内、くくくとミツが笑い出して、よしよしと頭を撫でてきた。
「そんなにオレ、鈍感じゃないよ?」
そう言って笑った。酔いが回って甘ったるい頭では理解ができなくて、俺はただ「うん」とだけ答えて、ミツをぎゅっとした。



「三月くん、起きてる?」
夜中なのに凛とした声が、スマホのスピーカーから届く。若干眠気のある目を擦って、「もう少ししたら寝ようと思ってました」と返事した。
本当はソファでうたた寝してたけど……と思いながら、スピーカーの向こうの千さんの言葉を待つ。
「ごめんね。これから酔っ払って困った子が帰るから、出迎えてあげて欲しい。僕が少し怒らせてしまったみたいだからね」
「それって……大和さんですか?」
そう尋ねると、電話の向こうで千さんが笑った。
「そうね」
「……怒ってないと思いますよ。多分、ですけど。あはは……ほら、大和さんなんだかんだ千さんのこと信頼してるっていうか、尊敬してるっていうか……」
「そうなの?」
「オレからはそう見えます」
「三月くんが言うならそうなのかもね。今度聞いてみよう」
多分、ふて腐れるからやめて欲しい。けど、そういう態度をあからさまに見せる大和さんは新鮮だからな、と眠気の残る頭で思う。
「言いたくないこと、言わせようとしちゃったんだよね。ほら、それで前に揉めてるのに」
あるんですか、そんなこと、って口から飛び出し掛けた。急に目が覚める。
「へ、へぇ……」
「三月くんも良かったら聞いてあげて。それじゃ……」
ふわ、と気怠げで色気のある欠伸を残して、千さんは電話を切った。
「自由人だなぁ……」
もう通話が切れてるスマホを睨んで、はっと息を吐く。
「あのおっさん、また何か隠してんのか……」
酔っ払ってるなら好都合。どうやったって口を割らせてやる、と意気込んではみたものの、どこか落胆する部分もあって、オレは台所に置いてたマグカップを覗き込む。
「千さんは、知ってるんだ……」
オレの、オレたちの知らない大和さんを知ってる人。今もきっと、どこかで大和さんの心の内を知ってる人。
テレビで千さんを見る時、関係者席から千さんを見る時、大和さんは少し眉を寄せて、まるで朝日でも見るみたいに千さんを睨んでる――睨んでるんじゃない。眩しいんだ。そういう顔をしてる。
(オレは、それがちょっとだけ……)
ほんの少しだけど、羨ましい。
「実際、眩しいもんなぁ~……」
千さんだけじゃなくて、百さんもだけど、いや、誰も彼もこの業界の人みんな。その中でも、大和さんは千さんのことが眩しいんだろうって思うから。
頭をがりがりと掻く。
玄関のセキュリティが開く音がしたから、ぱちんと表情のスイッチを切り替えた。大和さんが一番安心しそうな、そういう表情を心がける。まぁ、いつものオレの顔でしかないんだけど。
リビングの戸が開いて、のそのそと入ってきた大和さんが「ミツ」って呟いた。
顔を向けてやると、ほんの少し、本当にほんの少し、大和さんが眩しそうに目を細めて――だから、この人にはオレでも良いんだって、そんな簡単なことで安堵していた。
これは、ちょっとしたオレの秘密。大和さんに言ったら、どんな顔するだろう。